値下げウォッチ
2026年3月の値下げ動向
2026年3月、1都3県で価格を下げた売出物件は36,684件、上げたのは7,752件でした。値下げの件数は在庫量に連動しますが、下げ幅の中央値は在庫量と切り離して、売主がどこまで譲ったかを示します。
この号の「件数」は、価格改定の重複排除を修正した2026年7月より前の月です。以降の月より多めに出るため、件数どうしの比較には使えません。値下げ率の中央値は重複の影響をほとんど受けないので、そちらは通してご覧いただけます。
不動産種類別値下げ率
#一棟収益・区分マンション・戸建・土地の値下げ率中央値と、その推移、2026年3月の内訳。件数は在庫量に連動しますが、下げ幅の中央値は在庫量と切り離して、売主がどこまで譲ったかを示します。
一棟収益
5.4%
前月比 −0.1pt
1,800件
区分マンション
4.4%
前月比 ±0.0pt
14,251件
戸建
4.2%
前月比 ±0.0pt
14,029件
土地
7.4%
前月比 +0.1pt
6,604件
| 種別 | 値下げ件数 | 値下げ率中央値 | 下位2割の下げ幅 | 前月比 | 値上げ件数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 一棟収益 | 1,800 | 5.4% | 10.5% | -0.1pt | 431 |
| 東京都 | 672 | 5.0% | 10.0% | -0.1pt | 188 |
| 神奈川県 | 298 | 5.1% | 10.0% | -0.2pt | 66 |
| 埼玉県 | 226 | 5.3% | 10.0% | -0.4pt | 46 |
| 千葉県 | 167 | 5.2% | 10.0% | -0.5pt | 39 |
| 区分マンション | 14,251 | 4.4% | 8.3% | 0.0pt | 3,942 |
| 東京都 | 6,234 | 3.9% | 7.2% | 0.0pt | 2,014 |
| 神奈川県 | 2,719 | 4.8% | 9.1% | 0.0pt | 759 |
| 埼玉県 | 1,297 | 5.0% | 10.0% | +0.2pt | 399 |
| 千葉県 | 1,075 | 5.6% | 11.0% | +0.5pt | 305 |
| 戸建 | 14,029 | 4.2% | 8.5% | 0.0pt | 1,854 |
| 東京都 | 2,497 | 4.0% | 8.1% | +0.2pt | 372 |
| 神奈川県 | 3,089 | 3.9% | 7.0% | -0.1pt | 409 |
| 埼玉県 | 2,830 | 4.0% | 7.4% | -0.1pt | 354 |
| 千葉県 | 2,096 | 4.2% | 8.8% | 0.0pt | 278 |
| 土地 | 6,604 | 7.4% | 15.2% | +0.1pt | 1,525 |
| 東京都 | 1,557 | 6.0% | 11.5% | +0.1pt | 445 |
| 神奈川県 | 1,423 | 6.9% | 13.2% | -0.1pt | 322 |
| 埼玉県 | 1,112 | 8.3% | 16.3% | -0.3pt | 236 |
| 千葉県 | 831 | 9.5% | 20.0% | +1.1pt | 193 |
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検索は現在値下げ中の物件を返します。本号が集計した2026年3月の値下げとは対象がずれます。
想定条件
- 「値下げ」は、同じ物件の価格改定履歴で直前の売出価格を下回った改定1件を指します。値上げと据え置きは数えていません。
- 値下げ率は(直前価格 − 改定後価格)÷ 直前価格。掲載しているのは月ごとの中央値で、平均ではありません。
- 集計は価格を改定した日を基準にしています。
- 対象は1都3県の売買物件。公開中・成約を問わず、その月に価格改定があったものを数えています。
- 「下位2割の下げ幅」は、値下げの5件に1件がこれ以上深いという水準です。
- 都県の行で色が付いているのは、その種別のその列で最も大きい値です。列ごとに向きが違う(件数・下げ幅・前月比・値上げ件数)ため、色は大小だけを指し、良し悪しは示していません。
データ解説
- 2026年3月、1都3県で価格を下げた売出物件は36,684件、上げたのは7,752件で、値下げが値上げの4.7倍でした。
- 2026年3月の値下げ率中央値は、土地が最も深い7.4%、戸建が最も浅い4.2%。差は3.2ptで、土地の売主は戸建の約1.8倍を譲っています。
- 土地は中央値7.4%が最も深いだけでなく、深い側の裾も最長です。5件に1件は15.2%以上下げており、同じ種別の中でも当たり外れが最も大きい状態です。
- 2026年3月の一棟収益の値下げは1,800件、率の中央値は5.4%で、5件に1件は10.5%以上下げています。
- 2026年3月の土地の値下げは6,604件、率の中央値は7.4%で、5件に1件は15.2%以上下げています。
- 4種別とも前月比は最大0.1ptに収まりました。2026年2月と2026年3月で売主の譲り方はほぼ変わっていません。
値下げ率中央値の推移
| 月 | 一棟収益 | 区分マンション | 戸建 | 土地 |
|---|---|---|---|---|
| 2025-07 | 4.8% | 4.4% | 3.9% | 7.4% |
| 2025-08 | 5.0% | 4.4% | 4.0% | 7.2% |
| 2025-09 | 4.9% | 4.4% | 4.0% | 7.2% |
| 2025-10 | 5.3% | 4.3% | 3.9% | 7.4% |
| 2025-11 | 5.2% | 4.4% | 3.9% | 7.2% |
| 2025-12 | 5.6% | 4.3% | 4.0% | 7.4% |
| 2026-01 | 5.3% | 4.3% | 4.2% | 7.1% |
| 2026-02 | 5.5% | 4.4% | 4.2% | 7.3% |
| 2026-03 | 5.4% | 4.4% | 4.2% | 7.4% |
想定条件
- 種別ごとの値下げ率中央値。件数ではなく率を描いています — 価格改定の重複排除を2026年6月に修正しており、それ以前の件数は比較できないためです。
データ解説
- 一棟収益の値下げ率中央値は、期間初めの3ヶ月平均4.9%から直近3ヶ月平均5.4%へ0.5pt深くなっています。
- 掲載期間で明確に動いたのは一棟収益だけで、0.5pt変化しています。残る3種別の変化はその半分未満で、横ばいと見るべき水準です。
- 掲載している9ヶ月のうち、一棟収益の値下げが最も深かったのは2025年12月の5.6%でした。
エリア別値下げ率ランキング
#東京都の市区町村を値下げ率中央値の深い順に。10件以上のエリアのみで、母数が小さいため順位は月ごとに動きます。
一棟収益
区分マンション
戸建
不動産種類別値下げまでの日数
#売り出してから価格が初めて動くまでの日数の中央値。
| 種別 | 初回値下げまでの日数(中央値) | 件数 |
|---|---|---|
| 一棟収益 | 108日 | 1,807 |
| 区分マンション | 94日 | 14,300 |
| 戸建 | 100日 | 14,012 |
| 土地 | 84日 | 6,544 |
データ解説
- 売り出しから最初の値下げまでは、一棟収益が中央値108日間と最も長く、土地が84日間と最も短くなっています。
再値下げと値下げ後の成約率
#二度目の値下げに至る頻度と、値下げが成約につながった割合。
不動産種類別値下げ回数の分布
| 種別 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回以上 | 2回以上の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 一棟収益 | 7,120 | 2,213 | 805 | 629 | 33.9% |
| 区分マンション | 44,782 | 16,732 | 6,634 | 6,286 | 39.8% |
| 戸建 | 40,675 | 17,912 | 8,892 | 9,482 | 47.1% |
| 土地 | 27,187 | 7,885 | 2,483 | 1,566 | 30.5% |
想定条件
- 過去12ヶ月に値下げした物件の、値下げ回数の分布です。
データ解説
- 戸建は4回以上値下げした物件が9,482件で、3回の8,892件を上回ります。回数が増えるほど件数が減る他の種別とは逆で、下げ止まらない在庫が積み上がっている状態です。
- 過去12ヶ月に値下げした戸建76,961件のうち47.1%は2回以上下げています。土地は30.5%で最も低い値です。
値下げ後90日以内の成約率
| 種別 | 2025-12に値下げ | 90日以内に成約 | 成約率 |
|---|---|---|---|
| 一棟収益 | 1,279 | 207 | 16.2% |
| 区分マンション | 8,717 | 932 | 10.7% |
| 戸建 | 10,968 | 2,536 | 23.1% |
| 土地 | 4,210 | 1,377 | 32.7% |
想定条件
- 90日の追跡が必要なため、対象は2025-12に値下げした物件です。当月ではありません。
データ解説
- 2025年12月に値下げした一棟収益1,279件のうち、90日以内に成約したのは207件、16.2%でした。残る83.8%は3ヶ月後も売れていません。
- 2025年12月のコホートで値下げが最も効いたのは土地の32.7%、最も効かなかったのは区分マンションの10.7%です。
- 最も効いた土地と最も効かなかった区分マンションで3.1倍の開きがあります。同じ幅を下げても、種別によって成約に届く確率が変わります。
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